2005年10月 3日

読解いやな法則: にわかな奴ほど語りたがる

私のウェブサイトでひそかに人気のあるコンテンツにいやな法則があります。思いついたいやな法則を箇条書きで集めているページです。

解説をつけると野暮になると思い、あえて箇条書きだけにしていたのですが、法則にまつわる背景やエピソードはいずれまとめてみようと思っていました。今回はその第1回として「にわかな奴ほど語りたがる」を取り上げたいと思います。

 

にわかな奴ほど語りたがる

この法則は要するに、自分の行動パターンそのものです。最近、 C++ についてのエントリをよく書いていますが、これはまさに「にわかな奴ほど語りたがる」の典型例です。

ホームページ作成が流行り始めた頃は、想像を超えるかっこわるさの「○○君のホームページ講座!」のようなページによく遭遇して度肝を抜かされたましたが、これも「にわかな奴ほど語りたがる」による行動パターンと思われます。

私は、何か本を読んで感銘を受けたときは、しばらく会う人、会う人にその本のことを話さずにはいられなくなりますが、これも「にわかな奴ほど語りたがる」の症例です。自分としては内容を消化できて都合がいいのですが、聞かされる方からしてみれば、相当うっとうしい奴に違いありません。

一方、知人は「論文は少しでも成果が出たらすぐ書き始めるに限る。しばらく経つとぼろが見えたりしてどうでもよくなって、書かなくなるから」という習慣を確立して生産性を高めていました。こちらは「にわかな奴ほど語りたがる」のポジティブな応用例と言えそうです。