2005年11月 1日
ピーターの法則
「階層社会では、すべての人は昇進を重ね、おのおのの無能レベルに到達する」という表題の法則で有名な『ピーターの法則』を読みました。おおよその内容は伝聞で知っていましたが、いちおう原典にあたってみようと思って手に取りました。
結局のところ、同じ主張を長々と引っ張っているだけの内容なので、概要を知っていれば、わざわざ一冊読むほどのものではありませんでした。無能レベルに到達した人が同じポジションに居続けられることを前提とするなど、現代的な感覚とずれてきている面も目立ちます。元々 1969年に書かれた本なので仕方がないとは思いますが。
組織について考察した同系統の読み物にパーキンソンの法則があります。どちらにしてもそれほどためになる本ではありませんが、ユーモアとしてはこちらのほうが一段上ではないかと思います。
ローレンス・J・ピーター レイモンド・ハル 渡辺 伸也
ダイヤモンド社 (2003/12/12)
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