どうでもいいことほど議論が紛糾してしまう現象、自転車置場の議論 (bikeshedding) について以前に書いた [1]。どうでもいいことだと誰でも口をはさめるのが理由、みたいなことを書いたのだが、とあるグループで発生する bikeshedding をよく観察してみると、実際には誰もが口をはさんでいるわけではなく、同じような面子が長々とやりあっている様子である。この手のスレッドは流量が多いので途中で追いかけるのをやめることが多いが、あるとき、最後まで発言しているのは、いつも同じ人物なのではないか、ということに気づいた。
この発見について、知人に話したところ「ああ、彼は論争スタミナ (argument stamina) が一番高いからね」とのこと。なるほどうまい表現だなと思い、以来、この言葉が気に入っている。どうでもいい論争が多いとはいえ、自分の意見を通すことができるのだから、論争スタミナが高いのはひとつの能力である。他のことに時間を使ったほうがいいとは思うけど。。
[1] http://0xcc.net/blog/archives/000135.html