2007年4月 1日

信じ込ませる - 学校では教えてくれないバッドノウハウ英語 #11

学校では教えてくれないバッドノウハウ英語の11回は、 hoge を取り上げたいと思います。

 
hoge は日本のプログラマの間で、「何か適当なもの」を指す変数として親しまれています。英語圏では hoge の代わりに foo がよく使われます。このような変数は、メタ構文変数(metasyntactic variable) と呼ばれ、ソフトウェアに関する議論や文書などで広く用いられています。

hoge は日本ではなぜかメタ構文変数として定着していますが、英語では「信じ込ませる」という意味のれっきとした単語 (ホウジと発音) です。日本人以外に対して hoge を用いると誤解を生じる可能性があるため注意が必要です。hoge は通常、動詞として用いられます。

例)
Please don't hoge me about the story you exaggerated.
誇張した話を信じ込ませようとするのはやめてくれ。

You should hoge the managers about your vapor action plans.
架空のアクションプランについてマネージャを信じこませないと。

hoge を名詞として用いた場合、「信じ込ませようとするもの」、つまり、「うさんくさいもの」という意味になります。意味もなく hoge を連発していると英語圏のプログラマからうさんくさいと思われるのはこのためです。

例)
I really didn't like the hoge they brought up today.
連中が今日取り上げた hoge は最悪だったな。

You shouldn't be hoged by hoges made up by silly bloggers on April 1st.
4月1日に馬鹿なブロガーがでっちあげている hoge なんて信じてはいけない。

hogeを正しく使えば、日頃から「日本人の英語はひどい」と思っている英語ネイティブのプログラマから、「こいつはなかなかしゃれた英語を使うな」と一目置かれるのではないかと思います。


ところで、本記事の内容には hoge (うさんくさいもの) が含まれている可能性があります。内容を hoged しないで (信じ込まないで) 正しい用法を辞書で確認することをお勧めします。


エイプリルフールネタです。念のため。。